飲食店の空き時間を「自習室」として活用するアプリ開発プロジェクト【株式会社HAKKA】成果報告会レポート
『飲食店の空き時間を「自習室」として活用するアプリ開発プロジェクト』から『空テナントを利用した自習室プロジェクト』へと内容を変更することとなり、1月末から急ピッチで準備を進めてスタートした実証実験も残り数日で終了、というタイミングで開催となった成果報告会。株式会社HAKKAの小松さんらは、今日も会場である「エスパル」から中継でのプレゼンテーションとなりました。
2月22日のオープン以来、約1ヶ月間に利用された500名程のアンケートの結果から、今後の可能性や課題について紹介いただきました。審査委員の若林恵氏からは、アンケートの設計精度をあげることで、商業施設や場合によっては公的機関も知りたい情報が集計できるのではないかというコメントがありました。今回は実証実験ということで、アンケートに答えると無料で利用できる仕組みであったため、比較的良いことを書いてしまうというケースもあったかもしれません。こういったバイアスの影響を受けないアンケートの設計やリサーチは、新たな事業を始めるにあたっての大前提ではあるものの、実際に行うにはハードルが高いのも事実。HAKKA社のプロジェクトに限らず、自社だけでアンケートの設計をするのではなく、調査の専門家や研究者の方々に協力を仰ぐという方法もあるだろうとのことでした。
なお、HAKKA社による自習室プロジェクトは、エスパル内で場所を変え継続されることになりました。元パン屋さんのショップが入っていたテナント部分ということで、今後は飲食も含めたサービスを展開予定となっています。
「双方を結ぶことがミッション」と語るHAKKA社さん。商業施設の課題と社会課題の解決のため、また、居場所を求める利用者のため、引き続きプロジェクトを進められることと思います。そこから得られた知見をもとに、いつかより本格的な新サービスが実現されることを楽しみにしています!
開催日:2021年3月18日(木)
執筆者:長内綾子(伴走支援者/So-So-LAB.)