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未満建築デザインプロジェクト【未満建築デザインファーム】 第2回進捗報告レポ

8月5日、未満建築デザインファームの勉強会として、行政側で公開空地を所管する仙台市都市整備局・建築指導課の職員のみなさんと、民間側で公開空地を含むビルを所有・管理する三菱地所グループの社員として、中心市街地のビル管理等に当たられている方々との意見交換会を行いました。

公開空地=利活用できないもの、という印象が先行するなかで、実際の管理を担う方にとっても「私有地なのか公的空間なのかの線引きが曖昧」という印象をお持ちであることや、ビルのオーナーであっても「公開空地の利活用にはハードルが高い」といったご意見が出されましたが、それらは事故や何かがあってはいけないという安全面を重要視する点や、利活用にあたる労力を鑑みた上で、天秤にかけた場合の考え方です。

一般的には企業や店舗がテナント物件を探す場合、立地や設備などを目安にすることが多いですが、公開空地が利活用されることで、風景やビルと周辺の雰囲気が変わり、ビルそのもののグレードを上げるといったことが起これば、“選ばれる街”になるのかもしれないという意見も。

今回、公開空地のステークホルダーごとの課題とその解決方法を相互に共有したことはもちろん、どのようなお金の流れがあれば利活用の継続ができるのか、また利活用に関するフローも明確になり、一般への情報提供の在り方など、プロジェクトとしてまとめるべき見本帖の方向性が見えた回となりました。次回の勉強会では、公開空地の利活用事例を、三菱地所さんから話題提供していただく予定です。

So-So-LAB.長内

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