So-So-LAB.では、2021年の11月から12月にかけて、全3回にわたってカメラマンワークショップ講座を開講いたしました。講師を担当していただいたのは、山形を拠点に写真家としてご活躍されている志鎌康平さんです。
最終回となる今回は、第2回目のワークショップで撮影したポートレートを互いに見せ合い、撮影したときに考えたことや、撮影されることで新たに気づいたことなどを発表しました。
写真を見比べると、被写体が同じ人でも、撮影者がその人とどのような関係を築くことができたのか、何を写そうとしていたのかで全く違う印象を持つということがとてもよくわかります。
ある参加者の方は、被写体になる体験をし、カメラを向けられる側の心境を知ることができたことがとても面白く、これからの撮影に生きると思うと話してくださいました。
また、これまでカメラのモニターを見ながら撮影することがほとんどだったという参加者の方は、志鎌さんのアドバイスにより、レンズを覗きながらシャッターを切る経験が新鮮だったという感想をお持ちでした。「特にポートレートを撮影するときは、撮る人と撮られる人の平等な関係性を作ることが大切。そのために、モニターを外側から眺めるのではなく、直にレンズを覗き込んで相手と自分の目線を一直線にすることが重要」だという志鎌さんからのアドバイスもありました。
ここからは、参加者の皆さんが撮影された写真の一部をお見せします。
みなさんの発表が終わった後に、志鎌さんが撮影した写真も見せていただくことに。同じ現場で撮られた写真ですが、表情の切り取り方や光の扱いの相違を大いに学び、講座は終了となりました。
技術を勉強することももちろん大切ですが、撮影の前提となる“カメラを誰か・何かに向けるときの態度”がいかに大切かということを、志鎌さんには教えていただきました。今回の実践が、間違いなく参加者の皆さんにとって今後のご活動の糧になることと思います。本当にありがとうございました!