令和2年度 仙台市クリエイティブプロジェクト助成事業 全体総評

今年度の「仙台市クリエイティブプロジェクト助成事業」は、コロナ禍の影響等で公募開始が遅れたこともあり、例年より短期間での実施となりましたが、去る3月18日、無事4つのプロジェクトが最終の成果報告を終えることができました。

審査委員はリモートで参加。画面左上から時計回りに、審査委員長の本江正茂氏(東北大学)、若林恵氏(黒鳥社)、柳沢課長(仙台市経済局地域産業支援課)、司会の長内(So-So-LAB.)

今回から、助成金事業の運営が仙台市からSo-So-LAB.(運営:協同組合仙台卸商センター)へ変更となり、過去の運営方法を参考にしつつ、4つのプロジェクトそれぞれに伴奏支援者を設定。採択事業者のみなさんの進行へアドバイスや情報提供などを行う仕組みとしました。

応募時点での予想とは裏腹に、プロジェクトをスタートしてみると、ときに壁にぶち当たったり、今年度はコロナ禍の影響を多分に受けることも多く、いずれのプロジェクトも順風満帆に進められたわけではありませんでした。それでも、各プロジェクトの伴奏支援者やSo-So-LAB.との意見交換、中間発表での審査委員からのアドバイスを受け、それぞれが目標としていた成果を達成できたと考えています。

いずれのプロジェクトも、今回の成果を糧に次年度以降も継続して事業を行われる予定です。新たな動きがあれば、本ウェブサイトで経過をお伝えしますので、ぜひご期待ください。

成果報告会は、卸町「ほるせ」の会議室を会場に、プロジェクト実施者が成果品を携え参集し、1組ずつプレゼンテーションを行った(HAKKA社は本プロジェクトで実証実験中のエスパル内自習室より中継)。配信チーム:ターンアラウンド

●本助成金へ応募を検討されている方へ

本助成金は、通常のビジネス系補助金や助成金とも一線を画す性格のものですし、文化・芸術系の助成金とも異なる性格のものです(しいていうと、その中間?)。いずれにしろ重要なのは、成果報告会で審査委員の若林恵さんも話しておられましたが、現状のリサーチを通していかに課題をあぶり出すかという点にあります。そもそもの課題設定が誤っていては、プロジェクトが帰結しても、社会的に本当に意義あるものもとならないこともあるかもしれないのです。

プロジェクトが社会に有益な成果を上げるためには、「現在」をしっかりと把握する必要があります。応募に際しては、必要十分な調査(リサーチ)を経て、課題を設定することをおすすめします。公募開始後は、説明会や事前相談を受け付ける予定となっておりますので、お気軽にご相談ください。

長内綾子(So-So-LAB. コーディネーター)

SENDAI CREATIVE PROJECT 2020 仙台無限のidea

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