はじまりの白
2016.12.28
はじまりの白
住み手をリアルに想定し、家族の年代・構成だけでなく、その人が持つであろう趣味や好み・価値観・ライフスタイルに至るまで細部を具現化し、「その人」のためだけに作られた再販プロジェクトである。
「はじまりの白」のコンセプトの元、空間の白。素材としての白。光の白。そして家具の白。白であるけれど単一的ではない、あらゆる「白」が空間に溢れるように試みた。
リビングダイニングを広々感じられるようにダイニングテーブルと一体となる造作キッチンとし、キッチンを家具化することで一体感のある空間としている。マンションの規定により床材はカーペットのみという指定があったが、それをポジティブに捉え、数種類のカーペットをランダムにヘリンボーン張りをすることによってこの空間の最大の特徴となった。 腰高のモールディングやヴィンテージの扉を取り入れることで新しいけれど年月を感じられるクラシックな雰囲気を演出している。