たそがれハウス

2016.12.28

たそがれハウス

写真

この家最大の魅力である風景と隣り合わせに生活出来るよう、南側にリビングやダイニング、キッチンそして小上がりの畳スペースをまとめた。大きなワンルームでありながら随所に段差を設け目線の高さに変化をつけている。例えば畳の小上がりは下に収納を確保しながらダイニングやリビングにいる人との目線を揃え、かつ壁に背をもたれた時に景色を眺められるような高さに設定した。こだわりのキッチンは調理のしやすさや収納力を重視したセパレートタイプの造作とし、さらにキッチンからパントリー、洗面所へとつなげることで家事動線を最小限にしている。寝室等のプライベート空間は壁で仕切られていながらもそれぞれの部屋にいる人の気配が感じられることを大切にした。畳スペースと寝室の間には両開きの扉を設け、開閉によって部屋をつなげることができる。寝室は扉を介してウォークインクローゼットから子供部屋へとつながって行く。そのつながりが回遊性のある動線を生み出し、必然的に風の通りを作り心地良い暮らしが可能となった。