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仙台まるごとデザインマーケットvol.1 レポート

2023年4月29日(土)~30日(日)に仙台国際センター展示棟にて「仙台まるごとデザインマーケット」が開催されました。

仙台まるごとデザインマーケット、通称“まるデザ”は今回が初めての開催。仙台に拠点を置く株式会社かえるデザイン舎 代表取締役の遠藤祐輔さんが中心となり、企画・運営を行いました。

首都圏などではデザインフェスタをはじめとした大規模なアート・クリエイティブのイベントが開催されていますが、「東北では同様のイベントがない」と残念に感じていた遠藤さん。「東北でもクリエイターが輝ける場所を作りたい」という熱い思いを抱き、まるデザの開催を実現しました。

2日間で合計2,400人が来場し、会場は多くの人で賑わいました。「好きなクリエイターが出展するから」と、遠方から訪れた方もいました。

まるデザには合計200のクリエイターが出展。ハンドメイド雑貨やアクセサリー、占い、お菓子やパンなど、様々なアイテムが販売されました。出展者は東北のみならず全国から集まり、「仙台に初めて来ました」と店先に示しているブースも。台湾から来日して出展したクリエイターもいました。

会場を回っていると、“職人がつくる チタンアクセサリー”の看板とシックな色合いのアクセサリーが目を引くブースがありました。

このブースは、山形で金属板の加工業を営む「みよし工業」さんが出展したものです。

みよし工業さんは企業からの発注を受け、オーダーメイドによる一点物の金属板加工製品を製造するBtoB取引をメインとした企業です。

新たな販路開拓のため、2年ほど前からアクセサリーなどの消費者向け商品も製造し始めました。

チタンは錆びにくい特性を持ちアレルギーを起こしづらいと言われ、医療用ネジや人口骨として体内に入れることもできる金属です。アレルギー対応のチタンピアスは市販の製品でもよく見かけますが、チタンを使っているのはポスト(耳たぶを通る軸)部分だけで、飾りや接着部分は別の素材を使っていることも多くあります。

これは、チタンが強くて耐食性に優れた特徴があるために加工が難しいという側面があるからですが、みよし工業さんが製作するのはオールチタンのアクセサリー。安心して長く身に着けることができます。

これまで培ってきた製作技術をもとに、BtoBからBtoCという新分野展開に取り組んでいるみよし工業さん。今後の展開にも注目です。

 

まるデザには、いわゆるアートやデザインを生業とする方だけでなく、クリエイティブを活用して新たな一歩を踏み出す企業や、出展するクリエイター向けのサービスを提供する企業など、様々な方が出展していました。来場者やクリエイターからは、「来年もぜひ開催してほしい」という声が多く聞かれました。

仙台まるごとデザインマーケットvol.2は来年4月に開催予定。会場は今年と同じく仙台国際センター展示棟を予定しています。

 


仙台まるごとデザインマーケット
https://marugotodesign.com/

みよし工業有限会社
https://miyoshi-i.com/

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